| 2006年07月11日
「078…モンパルナス・タワー」

エッフェル塔が建った時、ルーブルのピラミッドが出現した時、パリとの違和感に多くの異論が唱えられたという。このモンパルナス・タワーも然り。だがエッフェル塔は今ではパリのシンボル的存在と認められ、ピラミッドのユニークな造形美と機能性、合理性には誰もが賞賛を惜しまない。 モンパルナス・タワーに関しては、その存在を否定されないまでも肯定的な評価は与えられていないようで可哀相でもある。唯一の取り柄は、どこからでもモンパルナスの方向が分かる様になったこと。それだけ市民の目に焼き付いているから、その内に親しみが湧くことを願っている。 1970年の留学時代、モンパルナス再開発で工事の真っ只中であった。古い建物が壊され、新しく生まれ変わりつつあった。モンパルナス駅のガラス張りの何の変哲のないビルはパリ的ではなかった。 芸術の香りのするモンパルナスがニューヨーク的なガラス張りのビル群へと危険な方向へ変貌しそうであったが、それ以降の建物は曲線を生かしたビルに設計されている。 蛇足だがモンパルナスのメトロ駅はモンパルナス・ビアンヴゥニュと言う。ビアンヴゥニュはフランス語で「ようこそ」という意味。しかし、このビアンヴゥニュは1900年の万博に向けて突貫工事をしたメトロ建設工事責任者の名前である。
(上の写真) どこからでも目立つモンパルナス・タワー (下の写真) 再開発された周辺の建物群
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